夜早く寝てるので、朝の目覚めも早い。

ホテルで出される朝食を食べながら、どこか近場へ日帰りの旅行に出かけようと思い立った。とりあえず、タイ国鉄のファランポーン駅へ向かう。
ホテルの最寄り駅から地下鉄で乗り換えなしなので楽なもんだ。
片道2~3時間程度で行けるどこかいいところないかなぁ。
案内所でもらった時刻表を見てみると、北へ2時間ちょっとで行けるロッブリーという街がある。30分後くらいに列車があるようだ。チケットが買えればそこにするか。
チケット売り場に行くと、あっさりと特急列車のチケットが買えた。250Bくらいしたから結構高いよな。
駅はちょうど各地からの夜行列車が到着しているようで、どの列車からも大勢の客が降りてくる。
しかし出発予定時刻になっても私が乗る予定の列車は来ない。
15分くらいしてからようやく到着。
チケットに書かれた席番を探して座ると窓側の席だった。
が、車体外側に全面広告が入っていて、それが窓にもかかっているものだから外がよく見えない。(メッシュ状になっているのでかろうじて見える感じ)
さらに、車体の清掃が始まって水がかけられるとますます外が見えない。
これじゃ「世界の車窓から」とか製作できないぞ。
結局30分くらい遅れて出発。
ちらほらとあった空席もドンムアン(空港の最寄り駅)あたりで満席に。
車内は外国人観光客3、タイ人7くらいの割合。
1時間ほどでアユタヤに到着。アユタヤは世界遺産として有名だからだろうか、ここで降りる外国人が多い。
アユタヤ出発直後、予想外の事態が。機内食ならぬ車内食が配られた。ご飯とおかず2品がついたお弁当。外国人が減ったからなのかどうか知らんが、いかにもタイらしい辛いおかず。なかなかうまい。
さらに1時間ちょっと走ってロッブリーの駅に到着。ちゃんと車掌さんが「ここがロッブリーだよ」と教えてくれた。駅前はのどかな田舎町という感じ。怪しい客引きが寄ってくるわけでもなく、静かな駅前。
「ロンリープラネット」によるとここロッブリーは古都らしい。観光案内所があるらしいんで、とりあえず地図でももらおう。
地図をもらうと、職員から「すいません、日本の方ですか?」と日本語で話しかけられる。「ワタシ、チュウゴクジンアルヨ」などとは答えず、「はい、日本人ですよ」と答える。
「日本の方が来たらお願いしようと思っていたのですが・・・」
え?何を頼まれるんだ?
で、ここから英語での会話に。
「この文章のチェックをしていただきたいのですが」
「チェックをすればいいの?」
「はい、漢字が読めないので内容に問題ないかどうか確認してください」
ということでA4の紙4枚ほどの資料を渡される。
それにしても暑い。
内陸部なので比較的海が近いバンコクよりも確実に暑い。
しかもタイは3月から5月くらいが一番暑い。
たぶん気温は35度以上はあるだろう。
地図を見ると、近くに博物館がある。
とりあえず冷房効いてればどこでもいいや。博物館へ行ってみよう。
昔の王室の建物をそのまま使った博物館、冷房がなかった。
それでも扇風機が回っていたので、しばらくその前で涼む。
そういえばさっきもらった資料に目を通してなかった。早速読んでみる。
どうやらこの博物館、というかここにある古い建物に関する説明文らしい。
案外、というかかなりちゃんとした日本語である。
一つ困ったのは、私にも読めないような難しい漢字も使われていたことか(笑)。
一通り読んでみたが、特におかしな言葉遣いは見当たらなかった。
観光案内所に戻って資料を返す。「ちゃんと書けている文章ですよ、問題ないですね」と伝えると、お礼に絵葉書をもらった。
案内所の前が芝生の広場になっていたので、木陰で一休み。
風が心地よい。でももうこれ以上炎天下を歩き回る体力がない(弱)。
そろそろ帰ろうか。
バスターミナルへ行き、バンコク行きのチケットを買う。
「次のバスは何時?」と聞くと、チケットに出発時間を書き込んでくれた。
まだ30分ほど時間がある。
ふとみると、バスターミナルの前に食堂がある。
小腹も減ったし、軽く何か食べて暇をつぶそう。
というわけでカオマンガイを注文する。
出されたカオマンガイを食っていて、ふと顔を上げるとバスが出発するところだった。
バンコク行きか・・・あれ?
俺が乗るバスじゃん!
出発時刻まではまだずいぶん時間があるんだけど。
バスターミナルを出掛かったところでバスが止まり、車掌さんが出てきた。
あたりをきょろきょろして・・・私と目が合った。
「出発しますよ」
えっ?
だってまだ時間になってないし・・・次のバスでいいよ。
「いや、バス出ますから、乗ってください」
いや、そういわれてもまだカオマンガイ3分の1も食ってないし。
食堂のおじさんも「バス出るんだってよ」みたいな感じで促す。
仕方なくバスに乗ることに。
バスが遅れるのは「まぁ、タイだからな」って感じで何とも思わんけど、早く出るってのは勘弁してくれんか。
バスは一路バンコクへ・・・といいたいところだが、やたらあちこちに止まりながら進む。こまめに客を拾う。
下校途中の学生まで乗ってくる。
こいつらまさかバンコクから通学?と思いきや10分も乗ると降りていく。
どうやらローカルバスも兼ねているらしい。
いつ走っているんだかわからんくらいあちこちに止まりつつ、3時間以上かけてようやくバンコクへ。
バスターミナルに到着し、最寄り駅までバイクタクシーで行こうとしたら、スピーカーから大音量で曲が流れる。歩いている人もみんな直立不動になる。
タイでは午前8時と午後6時にTVや街頭スピーカーから国歌が流れる。みんな直立不動で聞き入る。
こうやって国中の動きが止まるこの瞬間が好きだ。
いや、さすがに動いている車や電車なんかは止まらんけど。
ホテル近くの屋台で売られていた食べ物にチャレンジ。
魚の練り物だと思うんだけど、多目の油で炒めて、というか揚げて、スイートチリソースにつけて食う。なかなかうまい。
私の旅行ではホテルにいる時間ってのは結構長いのだが、日本から持っていった本を読むかTVを見ている。
TVは現地のTVも見るが、いかんせん言葉がわからない。
スポーツ中継なら言葉がわからなくても何とかなる。
そこで大活躍するのがESPN。
おかげで連日プレミアリーグ中継ばかり見ることになる。
ある試合で、金髪の東洋人がアップになる
「あれ?どうしてこんなところに熊沢が?」
・・・稲本だった。
稲本、老けたなぁ。
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